骨粗鬆症は、骨の量が減ったり骨の強度が低下したりしておこる病気です。骨密度が低下して骨がスカスカな状態になり、骨が脆くなり容易に骨折してしまいます。 特に50歳を過ぎた女性は、女性ホルモンの分泌が急激に低下しそれに伴い骨量が減少して骨粗鬆症になりやすくなります。 上記にも記したように、骨粗鬆症になると脊椎の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折などの骨折リスクが高くなります。また、骨折が原因となり寝たきりになってしまう恐れもあります。 骨粗鬆症はいたみなどの自覚症状がなく、発症して進行するケースがほとんどです。 背中や腰に痛みを感じたり、身長が縮んだりと自覚症状が出た時にはかなり症状が悪化している場合もあり、早期診断・治療を行うことが重要です。 |
当院ではDEXA(デキサ法)のX線骨密度測定器を導入して骨密度検査を行っております。DEXA(デキサ法)は日本骨粗鬆症学会のガイドラインで推奨されている検査方法です。 骨密度測定装置は(GEヘルスケア社製 PRODIGY-C)を使用し、骨折しやすい部位(腰椎と大腿骨頚部)の2ヶ所に微量なX線を当て、正確な骨密度を直接測定し骨折リスクを評価します。 検査は10分程度で終わります。 測定装置に横になるだけで、痛みも全くありません。 その評価結果を元に治療を行なっていきます。 |
骨粗鬆症は予防が大切です。運動と食事(栄養)がその基本です。 <予防> ◇食事療法◇ 重要なのは、カルシウムの摂取です。特にカルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の形成を助けるビタミンK、その他必要な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。 ◇運動療法◇ 骨密度と骨質を改善することで、転倒しにくくなり骨折の防止につながります。 また、生活習慣病の予防が骨粗鬆症のリスクを抑えることがわかっています。当院では、医師・看護師・理学療法士・管理栄養士がチームとなり生活習慣病に関するチェックを行い、骨粗鬆症の予防に取り組んでいます。 <治療> 基本的に行われるのは薬物療法です。 検査結果に基づき患者さんの状態に合わせて、内服薬や注射薬などから適切な治療薬を用いて行います。 また予防と同様で、理学療法士による運動療法や管理栄養士による栄養指導も行います。各専門職により、患者さんの状態に寄り添いながら無理のない治療を心がけております。 |
筋肉の動きを伝えて関節を動かす組織が腱を包む腱鞘は、腱の動きの方向を決定したり、腱の動きをスムーズにする働きをしていますが、 この腱鞘が炎症を起こした状態を腱鞘炎といいます。 原因は、使いすぎによるものと、トゲが刺さるなどして細菌が腱鞘内に入り、化膿が腱鞘に及んだものとがあります。 |
神経、筋、骨格の異常にもとづく運動機能障害者や心血管系の障害からの回復促進やがん症例における機能回復などきわめて幅広い対象に対して、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。 脳卒中後片麻痺(半身麻痺)、頭部外傷後遺症、脊髄損傷、神経筋疾患、末梢神経障害、関節リウマチなどの骨関節疾患、慢性腰痛、四肢奇形または切断、脳性麻痺、小児神経疾患、急性心筋梗塞、慢性呼吸不全などから、再び社会生活ができるように運動能力の回復を目的とした治療を行います。 治療方法としては、運動療法、温熱・牽引・電気刺激などの物理療法、作業療法(日常生活訓練など)、言語療法、装具療法、義肢作製、薬物療法や、最近ではロボットを用いた機能回復も試みられています。 |
風邪は、鼻からのどまでの上気道を中心とする部分に、ウイルスや細菌が感染して急激に起こる炎症です。実際に風邪をひくと、気管や気管支などの下気道にも炎症が広がっていく場合も少なくありません。原因になる病原体はたくさんありますが、その80~90%はウイルスで200種以上にのぼります。疲労やストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、寒さ、乾燥などの要因が重なると発症しやすくなることが知られています。 |
免疫の異常に基づいて全身の関節、血管を中心とした炎症症状を呈する一連の疾患を膠原病と呼ぶ、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎などがこの中に分類されます。 |
神経内科ではその名の通り神経系に関する疾患に対して治療を行います。神経系とは脳や脊髄、末梢神経など体全体にあります。 |